0.5mm厚のポリカーボネート板を使った羽根作り。
簡単に言えば、板を切って差し込んで接着する。ってだけなんだけど。
どんな道具を使うと簡単で楽なのかというのをアップしようかと。
昔、流行ったのは革製品の抜型をこさえてもらって、それで抜くという方法。
実際に使ってる人に聞いたら、あまり上手くいかないとのこと。
では。
・ポリカ―ボネート板0.5mm厚
・型(画像では透明な2mm厚のアクリル板)PDF:羽根型-標準タイプ PDF:羽根型-矢型タイプ
・スプリングクランプ(強力な洗濯ばさみみたいなやつ)
・はさみ(ポリカ板を切るための物=
=画像のはさみは、長谷川刃物のCANARYシリーズの左:ペットボトルハサミと右:紙パックハサミ)
型はCADで書いたPDFをアップしたので、それをプリントして切って使う。1:1のはず。
切り抜いた型を2mmのアクリル板に、こんな糊で張り付けて、のこぎりや板やすりで成形する。
この糊は結構しっかりくっつく。剥がすのは流水で溶かすように擦り取る。
この型作りが大変だけど、一度作ってしまえば、デザイン変更しなければ永遠に使える。
なぜ2mmもの厚みが必要かというと、薄いとポリカーボネートと一緒に型ごと切ってしまうから。
過去に1mm厚のステンレス板でこさえたが、ハサミが刃こぼれした。
出来た型をこんな風に当てがって。ここで強力な洗濯ばさみが必要になる。
あとは、型に沿って切り抜く。
自分は「ペットボトルハサミ PS-50H」で切った方が楽に感じる。
このハサミはPETボトル用なので、ポリカーボネートにも適しているのかも。
それに、このハサミで切るとエッジにバリが出ないからヤスリ掛け等の後処理がなく楽。
それから、この「ウメズ 新3枚羽根用 芯(差し込みタイプ)」っていうのを使う。
こんな断面になっていて、差し込む形で固定する。
メーカーでは0.3~0.4mmまで対応と謳ってるが、0.5mmでもイケる(少しきつい)
なぜ、羽根の厚みを0.4mmじゃなく0.5mmなのかというと、使ってるうちに割れるから。
少し重くなるけど、しょうがない。現場で割れてウキが使えなくなるのは困るから。
で、次は接着。
こんな風に注射器を使って、薬品を押し流し込む。
シリンジは手に入れられるが、針は医療関係者ではない素人は手に入れられない。
このシリンジは、「HENKE オールプラスチックシリンジ 2mL A8402-LTT」というもの。
針は先が尖ってない「ミネシマ インジェクター替針 HP-28」というものを研いだ。
この薬品を注入する。「ジクロロメタン」
これは、ポリカーボネート同士を溶着する。
こんな風に、切ったポリカーボネート板を芯の溝に挟んで、針を刺して薬品を注入する。表裏とも。
これには少しコツがいる。あまり強く注入しようとすると、ビュッとはみ出る。
はみ出ると溶ける薬品だから、そこが汚くなる。
だが、後からサンディングして塗装するから良いのかもしれないが。
この薬品は、あっという間に揮発してしまう。要換気。
一般人は手に入れられないとのこと。代替品としてアクリサンデー接着剤が同じ成分。
あとは#400の耐水ペーパーでサンディングして、蛍光スプレーで塗装して完成。
塗装する際は、燃料用アルコールなどで脱脂してから。
長谷川刃物のCANARYハサミは、近所ではエンチョーで売ってた。
あとは Amazon か 長谷川刃物直営ネットショップ などで購入可能(アフィリエイトではない)
工作する際は自己責任で。